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店舗サイトに地域名をどう入れるか。効く入れ方と、スパム扱いになる線

「対応エリア」に市区町村を並べる、エリアページを量産する。どちらもGoogleがスパムの例として名指ししている形です。公式ドキュメントから、やりすぎの線と、まともな入れ方を整理しました。

「サイトに地域名を入れたほうがいいと聞きました」

方向としては間違っていません。ただ入れ方を一歩まちがえると、Googleがスパムの例として名指ししている形になります。しかもその形は、業者からの提案によく出てきます。

線がどこにあるかを、公式ドキュメントで確認しておきます。

前提:秘訣は無い、と書かれている

SEOスターターガイドの冒頭にこうあります。

残念ながら、Google でのランキングがトップになるような秘訣はありません。

時間についても現実的な記述があります。変更が反映されるまでには数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあるとされ、一般的には数週間待ってから確認するようすすめられています。そして、変更すれば必ず目に見える変化が現れるというわけではないとも書かれています。

ここを踏まえたうえで、やってはいけない形から見ます。

線①:市区町村の羅列は「キーワードの乱用」

スパムポリシーに、そのままの例が載っています。

ウェブページが特定の都市や地域に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために、都市名や地域名を羅列したテキストのブロック

フッターの「対応エリア:◯◯市/△△市/□□町/……」は、これに当たる可能性があります。実際にその地域で営業しているとしても、羅列そのものに情報がなければ、付加価値のないブロックです。

同じ一覧に並んでいる例も参考になります。

  • 実質的な付加価値のない電話番号の羅列
  • 同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すこと

キーワードの乱用は、不自然にリストやグループの形式を使ったり、関連性のない場所でキーワードが記載されたりする傾向があると説明されています。「不自然なリスト」と「関連性のない場所」。この2つが判定の目印です。

対応エリアを示したいなら、羅列ではなく行ける範囲とその条件を書いてください。「店舗から車で30分以内。◯◯市中心部は出張費なし、それ以外は別途」のほうが、読む人にも機械にも意味があります。

線②:地域名だけ差し替えたページの量産は「誘導ページ」

もうひとつ、よく提案される形です。

誘導ページは、最終的にアクセスしたいサイトやページと比べて有用性の低い中間ページにユーザーを誘導します。

不正使用の例として挙げられているのが、次の形です。

特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導する

URL とホームページが微妙に異なるウェブサイトを複数用意し、特定の検索キーワードに関してリーチを最大化する

サイト内における階層が明確に定義されていないため、構造としては検索結果の一覧に近く、内容が類似する複数のページを作成する

「エリアページを市区町村の数だけ作りましょう」という提案を受けたら、ここを確認してください。判断の基準は単純です。そのページに、その地域だけの中身があるか。

  • 実際にその地域に店舗や拠点がある
  • その地域特有の条件(駐車場、アクセス、営業時間、料金)が違う
  • その地域での施工例や対応実績が実際にある

これらが無く、本文の地名だけを置換した30ページなら、内容が類似する複数のページです。作るほど、サイト全体の印象を下げる方向に働きます。

では、どう入れるか

やってよいことも書かれています。

1. URLに意味のある言葉を入れる。ガイドには、ユーザーの役に立ちそうな言葉をURLに含めることがすすめられ、https://www.example.com/pets/cats.html が例として挙げられています。逆に、ランダムな識別子だけのURLは役に立たないとされています。拠点ページがあるなら、その地名をURLに含めるのは自然です。

2. 本文のなかで、普通に書く。住所、最寄り駅からの道順、駐車場の場所、周辺の目印。これらを書けば、地域名は羅列しなくても文中に入ります。「関連性のない場所」ではなくなるのが重要な点です。

3. 店名には入れない。Googleビジネスプロフィールの店名に地域名やキーワードを足すのは別の問題になります。ここはGoogleビジネスプロフィールのカテゴリ選びで触れました。

4. 表記をそろえる。サイトとプロフィールとポータルで住所の書き方が違うと、同じ店だと判断しづらくなります。整え方はNAP統一とは何かにまとめています。

画像まわりの書き方(ファイル名、代替テキスト)も同じ考え方で、キーワードを詰め込むとスパムとみなされる要因になります。詳しくは店舗サイトの写真をスマホで撮るに書きました。

地域で表示を変えているなら

出し分けをしているサイト向けの注意があります。

ユーザーが実際にいる地域に応じて掲載情報を変えている場合は、Google のクローラーが実行される地域(通常は米国)の表示内容で問題がないことを確認してください。

クローラーは米国から来る前提で確認するということです。日本国外からのアクセスを弾いている、または別の内容を出している場合、Googleが見ている内容が意図と違う可能性があります。Search Console の URL 検査ツールで、Googleからの見え方を確認できます。

重複は、違反ではない

最後に安心材料を1つ。

サイトに重複コンテンツがあっても Google のスパムポリシー違反にはなりませんが、ユーザー エクスペリエンスを損ない、重要ではない URL に検索エンジンのクロール リソースを浪費させてしまう可能性があります。

同じ内容のページが複数あること自体は、違反ではありません。ただし混乱を生むので、使わないURLから本命のURLへリダイレクトするか、rel="canonical" を使うよう案内されています。ガイドには「それほど気にする必要はありません」「一般的には、検索エンジンが正規化してくる場合がほとんどです」とも書かれています。

ここで言いたいのは、重複それ自体より、価値のないページを意図的に増やす行為のほうが問題だということです。

まとめ

  • ランキングがトップになる秘訣はない、と公式に書かれている
  • 反映は数時間から数か月。数週間待ってから確認する
  • 市区町村の羅列は「キーワードの乱用」の例として名指しされている
  • 対応エリアは、羅列ではなく範囲と条件で書く
  • 地名だけ差し替えたページの量産は「誘導ページ」に当たり得る
  • エリアページを作るなら、その地域だけの中身があるかで判断する
  • URLには意味のある言葉を入れる。本文では住所や道順として自然に書く
  • 地域で出し分けているなら、米国からの見え方を確認する
  • 重複コンテンツ自体は違反ではない。正規化で整える

自店のサイトとプロフィールが外からどう見えているかを確認したい方は、無料のMEO診断をご利用ください。店名とGoogleビジネスプロフィールのURLだけで送れます。

参照した一次情報

本記事は一般的な傾向と公開情報にもとづく解説です。制度・仕様は変更されることがあるため、実際の手続きや設定の際は必ず一次情報をご確認ください。

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