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NAP統一とは何か。表記を揃える前に、店名そのものを直したほうがいい場合がある

店名・住所・電話番号の表記を揃える話です。ただし揃える前に確認したいのが、Googleのガイドラインで店名に入れられない情報。揃え方の手順とあわせて公式ガイドラインから整理しました。

NAPは Name(店名)・Address(住所)・Phone(電話番号)の頭文字です。自社サイト、ポータル、SNS、Googleビジネスプロフィールで、この3つの表記を揃えるという話で使われます。

地味な作業ですが、なぜ効くのかを先に押さえておくと、どこまでやるかの判断がつきます。

Googleは、こちらの登録情報だけを見ていない

根拠はヘルプにあります。プロフィールの情報源として挙げられているのは次の4つです。

  • クロール可能なウェブコンテンツなど、一般公開されている情報(例:企業の公式ウェブサイトの情報)
  • サードパーティがライセンスを所有しているデータ
  • 単純な事実(住所や電話番号など)およびコンテンツを提供するユーザー(ビジネスオーナーを含む)
  • 地域のお店やビジネスとGoogleとのやり取りに基づく情報

オーナーが登録した情報は、4つのうちの1つという位置づけです。ヘルプにも、登録した情報と他の情報源から提供された情報が併せて表示される、と書かれています。

住所についてはもっと直接的な記述があります。

住所表示の方法は、設定していただいたビジネス情報と他の情報源から得たデータを総合的に勘案して Google が判断します。

つまり外部の掲載内容は、こちらの登録内容と突き合わされています。表記がバラバラだと、同じ店だと判断しづらいだけでなく、どれが正しいのかの材料が減ります。掲載媒体が多い店ほど効いてくるのはこのためです。順位まわりの確認項目全体はGoogleマップで上位に出ないとき、上から順に確認する9項目に並べています。

揃える前に、店名を確認する

ここが本題です。表記を揃える作業に入る前に、そもそも店名に入れてはいけない情報が入っていないかを見てください。ガイドラインには、ビジネス名に不要な情報を含めることはできず、含めるとビジネスプロフィールが停止される場合があると書かれています。

具体例として挙げられているのは次の種類です。

入れられないもの 不可の例 可の例
マーケティングタグライン ABC銀行 日本一便利な銀行 ABC銀行
店舗コード UPSストア - 2872 UPSストア
商標・登録商標のマーク バーガーキング® バーガーキング
すべて大文字の単語 SUBWAY Subway
営業時間の情報 ベストピザ 24時間営業 ベストピザ
電話番号やURL エアポートダイレクト 0120-… エアポートダイレクト
サービスや商品の情報 ベライゾンワイヤレス 4G LTE ベライゾンワイヤレス
所在地情報の表示 神田駅前のABCスポーツジム ABCスポーツジム神田
出店先情報 アップルストア(ららぽーと店) アップルストア

見落とされやすいのが下から2つです。「◯◯駅前の」のような説明は店名に入れられません。ただし「ABCスポーツジム神田」のように、店名の一部として成立している地名は可とされています。出店先も同様で、「(◯◯モール内)」のような補足は付けられません。

もう2つ、日本の店で引っかかりやすい項目があります。

すべて大文字の単語は不可です。ただしKFC、IHOP、JCPenneyのような頭字語は可の例に挙げられています。看板がすべて大文字でも、そのまま入れられるとは限りません。

2言語表記の繰り返しも不可です。「Kafiex / カフィエクス」のように同じ名前を複数の文字体系で並べる書き方は、実店舗の看板にそのように表示されている場合でも認められないと明記されています。

特殊文字(%$@/" など)や、社名と直接関係のない法的用語(LLC、LTD、INCなど)を含めたい場合は、それがビジネス名の一部として使われていることを証明できるもの(看板、名刺、請求書など)の提出が必要とされています。停止と復旧の流れはGoogleビジネスプロフィールが停止されたときにまとめています。

住所と電話番号のルール

住所側で決まっているのは次の点です。

  • 部屋番号や郵便受けの番号は「住所1」ではなく「住所2」に入れる
  • 住所の行に、URLやキーワードなどの実際の住所以外の情報を含めない
  • 掲載する住所には、ビジネスの名称の掲示を常設する必要がある
  • 正式な住所だけで特定できない場合に限り、近隣のランドマークや交差点名を入れる

郵送先住所を借りているだけで実際にサービスを提供していない場合(バーチャルオフィス)は、プロフィールを利用できないとされています。

電話番号は個々のビジネス拠点に直接つながる番号を指定します。可能であれば電話総合受付センターではなく拠点の番号を使うこと、追加料金のかかる番号は使えないことも書かれています。

注意したいのがこの記述です。

実際のビジネス拠点とは異なる場所、または実際のビジネスのウェブサイトとは異なるランディング ページにユーザーをリダイレクトする、つまり「送る」ための電話番号や URL を指定することはできません。

計測目的で転送番号を主番号に入れる運用は、ここに触れる可能性があります。なお追加の電話番号は、ビジネスプロフィールのウェブサイトやその他のローカルウェブサイトで使用できるとされています。

揃える手順

作業は3段階で終わります。

1. 正の表記を1つ決める。登記名ではなく、看板どおりの表記を基準にします。全角・半角、ハイフンの有無、ビル名や階数の書き方まで、1行に書き出して固定してください。ここを決めずに直し始めると、直した先でまた揺れます。

2. 掲載先を洗い出す。自社サイト(フッターと会社概要)、Googleビジネスプロフィール、ポータル各種、SNSのプロフィール欄、予約システム、地図アプリ。店名で検索して出てくるページを、そのまま一覧にするのが早いです。

3. 上から直す。優先はGoogleビジネスプロフィール、次に自社サイト、そのあと掲載件数の多いポータルです。

移転や電話番号の変更があった店は、ここで古い住所が残っている媒体が見つかることがあります。放置すると、外部の情報として参照され続けます。第三者からの変更提案でプロフィール側が書き換わることもあるので、気づき方と戻し方はGoogleマップの店舗情報が勝手に変更されたときを参照してください。

まとめ

  • Googleはオーナーの登録情報を含む複数の情報源を突き合わせている
  • 住所の表示方法は、登録情報と他の情報源を総合的に勘案して判断されると明記されている
  • 揃える前に、店名に入れられない情報が入っていないかを確認する
  • 停止の対象になり得る。タグライン、店舗コード、営業時間、URL、出店先など
  • すべて大文字は不可。2言語の繰り返しは看板どおりでも不可
  • 部屋番号は住所2へ。住所の行にキーワードやURLを入れない
  • 電話は拠点直通。リダイレクト目的の番号やURLは指定できない
  • 正の表記を1つ決める → 掲載先を洗い出す → GBP、自社サイト、ポータルの順に直す

自店の表記が外からどう見えているかを確認したい方は、無料のMEO診断をご利用ください。店名とGoogleビジネスプロフィールのURLだけで送れます。

参照した一次情報

本記事は一般的な傾向と公開情報にもとづく解説です。制度・仕様は変更されることがあるため、実際の手続きや設定の際は必ず一次情報をご確認ください。

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