ビジネスプロフィールが停止されたとき。原因の切り分けと再審査請求の進め方
ある日プロフィールが表示されなくなったときに、何が起きているのかを切り分ける手順です。停止と制限の違い、典型的な原因、再審査請求の流れを公式ヘルプから整理しました。
朝、自店をマップで検索したら出てこない。管理画面に入っても操作できない。
この状態は、たいてい何の前触れもなく始まります。しかも通知に書かれているのは「ガイドラインに従っていないため」といった一般的な文言で、どの記述に触れたのかまでは示されないことが多いのが厄介なところです。
慌てて作り直したくなりますが、それが一番まずい手です。ここでは2026年8月時点の公式ヘルプをもとに、何が起きているかの切り分けと、復旧に向けた進め方を整理します。
まず「停止」と「制限」を分ける
同じ「表示がおかしい」でも、状態が2種類あります。
| 状態 | 何が起きるか |
|---|---|
| 停止・無効化 | プロフィールが公開されなくなる。オーナーも管理者も操作できなくなる |
| 制限 | プロフィールは残るが、一部の機能が使えなくなる |
プロフィールごと消えているのか、口コミまわりだけが変なのか。ここを取り違えると、打つ手を間違えます。
停止の側は、適格性まわりが典型
停止・無効化は、ローカルビジネス情報のガイドラインに従っていないプロフィールが対象とされています。ガイドラインで掲載が許可されないと明示されているのは、たとえば次のようなものです。
- 民泊、モデル住宅、アパートの空き部屋など、不動産の賃貸物件や販売物件
- オンラインでのみ営業するブランド・組織・アーティスト
- 私書箱や、遠く離れた場所に設置された郵便受けを住所として使っているビジネス
自店がこれらに当たらない場合でも、店名にキーワードを足していないか、住所が実態と合っているか、カテゴリが実際の業態と噛み合っているかは先に見直してください。この3点の整え方はGoogleビジネスプロフィールの登録手順と、オーナー確認でつまずく場所とGoogleビジネスプロフィールのカテゴリ選びにまとめています。
口コミ側の制限は3種類ある
もう一方の「制限」は、虚偽のエンゲージメントに関するポリシーに違反した事業者が対象とされ、次の3つが挙げられています。
| 制限 | 内容 |
|---|---|
| 新規クチコミの停止 | 一定期間、新しいクチコミや評価を受け取れなくなる |
| 既存クチコミの非公開 | 一定期間、既存のクチコミや評価が非公開になる |
| 警告の表示 | 虚偽のクチコミが削除されたことを知らせる警告がプロフィールに表示される |
具体的に問題視されているのは、虚偽の、あるいは報酬に基づくクチコミと評価です。特典と引き換えの依頼が、単に口コミ1件が消えるだけでは済まないことがある、という話でもあります。依頼の線引きは低評価の口コミが付いたとき、店側が最初にやるべきことに書いています。
再審査請求の進め方
復旧の窓口は再審査請求ツールです。流れはこうなります。
- 申請前にガイドラインを確認する。プロフィールがローカルビジネス情報のガイドラインに従っている状態にしてから出します
- 再審査請求ツールを開き、対象のプロフィールを選択して続行
- 制限の理由と違反ポリシーを確認し、右下の「再審査請求を送信」を選択
- 必要に応じて証拠書類を追加する
証拠書類として挙げられているのは、正式な事業登録証、営業許可証、納税証明書、事業用の公共料金の請求書(電力・電話・水道・インターネットなど)です。
ここに実務上の落とし穴があります。証拠書類のフォームは、開いてから60分以内に送信する必要があります。探しながら開くと間に合いません。先にPDFや画像で手元に揃えてから開いてください。
審査と決定には最長で5営業日かかることがあるとされています。結果はメールで通知され、ステータスは再審査請求ツールでも確認できます。
なお、再審査請求の対象になる範囲には地域差があります。英国およびEEA内のビジネスでは、停止されたプロフィールに加えて、不承認となったビジネス情報の編集(名前・カテゴリ・住所・電話番号・ウェブサイト)、制限されたメディア(投稿・写真・動画)、クチコミの削除判定も対象とされています。それ以外の地域では、再審査請求ツールで扱えるのは停止されたプロフィールのみです。
待っている間にやってはいけないこと
2つあります。どちらも、焦ると踏みます。
同じビジネスの新しいプロフィールを作らないでください。再審査請求の審査中に作成しないよう明記されています。作ってしまうと重複が増え、状況が複雑になります。
同じ問題で複数の再審査請求を送らないでください。決定が出る前の重複申請は認められていません。返事がないと不安になりますが、5営業日かかることがある前提で待つほうが結果的に早いです。
その間にできるのは、指摘され得る箇所を自分で潰しておくことです。店名の余計な語、実態と違う住所表記、提供していない業種のカテゴリ、実体験に基づかない口コミの依頼。心当たりを先に直しておけば、再審査での説明も具体的になります。
まとめ
- 「停止・無効化」と「制限」は別物。どちらの状態かを先に切り分ける
- 停止は適格性まわりが典型。民泊・オンラインのみ・私書箱は掲載が許可されない
- 口コミ側の制限は3種類。虚偽や報酬に基づく口コミが対象とされている
- 再審査請求は、ガイドラインに沿った状態に直してから出す
- 証拠書類は先に揃える。フォームは開いてから60分以内
- 審査は最長5営業日。結果はメール。重複申請と新規作成はしない
自店のプロフィールに指摘され得る箇所がないか、外から確認しておきたい方は、無料のMEO診断をご利用ください。店名とGoogleビジネスプロフィールのURLだけで送れます。
参照した一次情報
本記事は一般的な傾向と公開情報にもとづく解説です。制度・仕様は変更されることがあるため、実際の手続きや設定の際は必ず一次情報をご確認ください。