Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスの見方。指標ごとに数え方が違う
閲覧数は人数、通話数は回数。単位が混ざっているので、割り算で率を出すと誤読します。各指標の定義、広告の数字が混ざる点、検索語句の更新タイミングを公式ヘルプから整理しました。
「閲覧数が先月より減っているんですが、何かまずいことをしましたか」
プロフィールのパフォーマンス画面を見て相談をいただくことがあります。ただこの画面は、指標ごとに数え方が違います。そこを知らないまま増減だけ見ると、判断を誤ります。
前提として、パフォーマンスデータはオーナー確認済みのプロフィールでのみ利用できます。確認が済んでいなければ数字自体が出ません。
「閲覧数」は回数ではなく、人数
まずここです。閲覧数は、Google検索とGoogleマップでプロフィールを閲覧したユーザーの数と定義されています。
そして、プロフィールやメール通知で見る「表示回数」より少なくなる場合があると明記され、理由が4つ挙げられています。
- この指標では、プロフィールを閲覧したユニークユーザーの数がカウントされる
- 複数のデバイスやプラットフォームでアクセスした場合、カウントされる回数には上限がある
- ユーザーは1日1回のみカウントされる。同じ日に複数回アクセスしても1回
- プロフィールの閲覧数のみで、Googleでのビジネスの合計表示回数ではない
つまり「通知メールの数字とパフォーマンス画面の数字が合わない」のは仕様どおりです。どちらかが壊れているわけではありません。
ルートも同じ考え方です。ルートを検索したユーザーの数で、より正確にするために複数回のタップ、ルート検索のキャンセル、スパムを考慮した集計に変更されたと書かれています。
操作の指標は「回数」で数える
一方、こちらは人数ではありません。
| 指標 | 数えているもの |
|---|---|
| 閲覧数 | 閲覧したユーザーの数(1日1回まで) |
| ルート | ルートを検索したユーザーの数 |
| 通話数 | 通話ボタンがクリックされた回数 |
| ウェブサイトのクリック | ウェブサイトへのリンクのクリック数 |
| メニュー | 1日あたりのユーザーごとのクリック数 |
| 商品 | 一定期間にユーザーが商品を閲覧した回数 |
上2つは人、下4つは回数です。ここが混ざっているのが、この画面のいちばんの注意点です。
だから「通話数 ÷ 閲覧数」を出して来店率のように扱うのは、厳密には成り立ちません。分子が回数、分母が人数だからです。同じ指標の前月比・前年比で見るのが安全な使い方です。
なお通話数をトラッキングするには電話番号の追加が必要です。番号を載せていなければ、この行は出ません。
広告の数字が混ざっている
見落とされやすい記述があります。
パフォーマンス データには、オーガニック検索結果と Google 広告の両方における表示回数、検索情報、ユーザーの行動が含まれます。
広告を出した月と出していない月を並べて「増えた/減った」と判断するのは危険です。広告の出稿状況が変わった月は、その旨を記録に残しておいてください。代行業者からの報告をこの画面で受けている場合も同じで、広告分が含まれているかを確認する価値があります。
検索語句は、月初に更新される
「検索」は、ビジネスの検索に使われた検索語句です。ここには2つの条件があります。
1. 更新タイミング。この指標は毎月月初に更新され、表示されるまでに5日ほどかかることがあるとされています。月初に見て空でも、異常ではありません。
2. 管理できない。ヘルプにはこれらの検索語句は直接管理できませんと書かれています。出したい語を指定する機能ではない、ということです。
では何に使うか。自店が想定していない語で見つかっているかどうかを見る欄です。想定と実際がずれているなら、カテゴリや説明文、サービスの記載を実態に寄せる余地があります。Googleもローカル検索の順位について、ビジネス情報が充実して正確なほど表示される可能性が高くなるとしています。確認の順番はGoogleマップで上位に出ないとき、上から順に確認する9項目に並べました。
出ない指標があるのは普通
冒頭に断り書きがあります。
お客様のビジネスに関連する指標のみが表示されます。すべての指標が利用できるわけではありません。
機能を使っていなければ、その指標は出ません。代表的なものを挙げます。
- 予約:ユーザーが完了した予約の数。ただしこのデータを取得するには、予約プロバイダ経由で予約を管理する必要があります。自前のリンクを貼っているだけでは出ません(Googleビジネスプロフィールの予約リンク)
- 商品:店舗で販売されている商品の閲覧回数。オンラインで販売されている商品の閲覧回数は含まれません
- 予約リンクのクリック数:ホテルにのみ適用されます
「あの数字が見当たらない」と思ったら、まずその機能を使っているかを確認してください。
確認とダウンロードの手順
見るだけなら簡単です。
- Google検索:ビジネスプロフィールへ移動 →「パフォーマンス」→ 期間を選択 →「適用」
- Googleマップ アプリ:右下の「ビジネス」→「パフォーマンス」の横の「詳細」→ 期間を選択 →「適用」
複数店舗を見るなら、ビジネスプロフィールマネージャーから一括でダウンロードできます。対象プロフィールにチェックを入れ、右上の「操作」→「インサイト」→ 期間を選んで「レポートをダウンロード」です。
ひとつ補足があります。プロフィールでダウンロードが有効になっていない場合、スプレッドシートの列に「」と表示されることがある*とされています。数字が伏せ字になっていたら、データが無いのではなく設定側の問題です。
なお「インサイト」(最適化案)は、一部のビジネスプロフィールでは利用できない場合があると書かれています。口コミ投稿、写真、ローカル検索のトレンドなど公開情報に基づいて作られる提案で、パフォーマンスの実績値とは別物です。
外注している場合も、この画面はオーナー自身が見られます。報告の受け取り方はMEOは自分でできるか、外注すべきかに書きました。
まとめ
- パフォーマンスデータはオーナー確認済みのプロフィールでのみ利用できる
- 閲覧数はユニークユーザー数。同じ人が同じ日に何度見ても1回
- 通知メールの「表示回数」と数字が合わないのは仕様
- 通話数・ウェブサイトのクリック・メニュー・商品は「回数」。閲覧数と単位が違う
- 単位が違うので、割り算で率を出さない。同じ指標の前月比で見る
- データにはオーガニックとGoogle広告の両方が含まれる
- 検索語句は毎月月初更新で5日ほどかかる。出したい語は指定できない
- 予約の数は、予約プロバイダ経由で管理していないと取得できない
- 複数店舗は一括ダウンロード。「***」は設定側の問題
自店のプロフィールがいまどう見えているかを外から確認したい方は、無料のMEO診断をご利用ください。店名とGoogleビジネスプロフィールのURLだけで送れます。
参照した一次情報
本記事は一般的な傾向と公開情報にもとづく解説です。制度・仕様は変更されることがあるため、実際の手続きや設定の際は必ず一次情報をご確認ください。