店舗の構造化データはどこまで書くか。必須2項目と、書かなくてよいもの
プロパティを増やすほど良いわけではありません。必須項目、サブタイプの選び方、Googleが避けるよう示していること、そして追加後のテストまでを公式ドキュメントから整理しました。
「構造化データを入れると良いと聞いたので、書けるだけ書きました」
気持ちは分かりますが、多く書くことが目的ではありません。Googleのドキュメントには、量より正確さを取るべきだとはっきり書かれています。
ここでは店舗が入れる LocalBusiness の構造化データについて、必須項目、サブタイプの選び方、書かないほうがよいもの、そして追加後の確認までを整理します。
必須は2つだけ
まず全体像です。LocalBusiness の必須プロパティは2つです。
name(ビジネスの名前)address(streetAddress、addressLocality、addressRegion、postalCode、addressCountryを含む住所)
推奨として、営業時間(openingHoursSpecification)、電話番号(telephone)、緯度経度(geo)、URL などが挙げられています。この基本部分は店舗ホームページは自作で足りるかでも触れました。
形式はJSON-LD が推奨されています。理由も書かれていて、サイト所有者が実装と管理をもっとも容易に行える、つまりユーザーエラーが起きにくいからだとされています。<head> に <script type="application/ld+json"> で置く形が基本です。
サブタイプはできる限り具体的に
ここは見落とされがちです。ドキュメントには、できる限り具体的な LocalBusiness のサブタイプを使うよう指示があります。挙げられている例は Restaurant、DaySpa、HealthClub などです。
複数のサービスを提供している場合は、配列で複数のタイプを指定することもできます。
考え方はGoogleビジネスプロフィールのカテゴリ選びと同じで、「うちは結局どういう店か」を具体的に示すことです。その整理はGoogleビジネスプロフィールのカテゴリ選びにまとめています。
複数の部門を持つ店舗では department プロパティで入れ子にでき、店舗名と部門名を {store name} {department name} の形式で指定するよう案内されています。
「多く書く」より「正確に書く」
一番引用しておきたいのがこの記述です。
完全でないデータ、不正な形式のデータ、不正確なデータを含む多数の推奨プロパティを提供するより、少数であっても完全で正確な推奨プロパティを提供するほうが重要です
埋められる欄をすべて埋める必要はありません。むしろ、確度の低い値を入れることのほうがリスクです。
同じ方向の記述が別のドキュメントにもあります。生成AI機能向けの最適化ガイドでは、避けるべき・不要なことのひとつとして構造化データへの過度な注力が挙げられています。AI検索に引用されるための条件についてはAI検索で引用されるサイトの条件に書きました。
そして前提として、必須プロパティをすべて含めても、リッチリザルトの表示が保証されるわけではありません。
書いてはいけないもの
一般ガイドラインには、明確な禁止事項があります。
| 禁止されていること | 補足 |
|---|---|
| ページの読者に表示されないコンテンツのマークアップ | 画面に出ていない情報を構造化データにだけ書く |
| 関連性がない、誤解を招くコンテンツ | 虚偽のレビュー、ページ内容と関係のないもの |
| 実際のユーザーではない者によるレビューや評価 | 自作の口コミ |
| 他人や組織へのなりすまし | — |
店舗で踏みやすいのは1行目と3行目です。サイトに書いていない営業時間を構造化データにだけ入れる、自分で書いた評価を aggregateRating に入れる。どちらも該当します。
違反には手動による対策が実施され、リッチリザルトの表示が削除される可能性があるとされています。
追加したら必ずテストする
書いて終わりにしないでください。手順が用意されています。
- リッチリザルトテストで確認する。重大なエラーを修正し、重大ではない問題の修正も検討するよう案内されています
- URL検査ツールで、Googleでページがどのように表示されるかをテストする
- 公開後はリッチリザルトのステータスレポートで有効性を確認し、継続的に見る
構造化データは表示上どこにも出ないので、壊れていても気づけません。サイトを更新したあとに1度テストを通す、という運用にしておくと安全です。
まとめ
- 必須は
nameとaddressの2つ。形式はJSON-LDが推奨されている - サブタイプはできる限り具体的に(
Restaurant、DaySpa、HealthClubなど) - 不完全・不正確な多数のプロパティより、少数でも完全で正確なほうが重要と明記されている
- 生成AI向けのガイドでも、構造化データへの過度な注力は避けるべきものに挙げられている
- ページに表示されていない内容をマークアップしない。自作の評価も入れない
- 違反には手動による対策があり得る
- 追加したらリッチリザルトテストとURL検査で確認し、レポートで継続して見る
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参照した一次情報
- https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/local-business
- https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/intro-structured-data
- https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/sd-policies
- https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide
本記事は一般的な傾向と公開情報にもとづく解説です。制度・仕様は変更されることがあるため、実際の手続きや設定の際は必ず一次情報をご確認ください。